地球にやさしい編み物始めませんか
このブログは編み物でできるプラスチックフリー生活をテーマに始めました。
きっかけは2020年の6月、海に浮かぶポテトチップスの袋を見つけたあの日
プラスチック問題について調べるうちに、食器洗いの繊維クズがマイクロプラスチックとなり、海の汚染に繋がっていることを知りました。
食器洗いの繊維くずが海を汚している?
マイクロプラスチックとは、直径5mm以下の小さな小さなプラスチックのかけらの事を言います。
海を漂うプラスチックごみが波に砕かれ、粉々に小さくなり、マイクロプラスチックになるのですね。
さらには、私たちが普段身につけているナイロンやポリエステルなどの服を洗濯すると、その繊維くずが排水溝から海へ流れ出て、マイクロプラスチックになるのだそうです。
服を洗濯するだけでそうなるのなら、食器洗いやお風呂のお掃除、身体を洗うボディタオルだって同じですよね。
海を守れる、編み物のちから
編み物は、このプラスチック問題を解決するほんの小さな小さな一歩になると考えています。
コットンや麻のような自然素材で食器洗いを作れば、その繊維くずが海へ流れ出たとしても分解され自然に還ります。
食器洗いから出るプラスチックは全体から見ればほんの些細な量かもしれません。
でもそれが地球に優しい暮らしをするきっかけになれば、プラスチックごみに意識を向けることになります。素材に目を向けることになります。
自然素材の糸があれば、食器洗いだけでなく、お風呂のお掃除スポンジや、身体を洗うボディタオル、石鹸ネット、エコバッグ・・・プラスチック削減につながる様々なアイテムを手作りすることができます。
編み物って実はとっても地球に優しいのです。
カナダのおばあちゃんが教えてくれた編み物
カナダのおばあちゃんとの出会いはもう20年も前のことになります。
英語があまり話せなかった私に、おばあちゃんは編み物を教えてくれました。
おばあちゃんの英語があまり聞き取れなかったので、私は手の動きを見て編み物を覚えたんですね。
日本に帰国してからも時々は編み物をしていたのですが、次第に遠ざかってしまいました。
その理由は、編み図を理解できなかったからなんです。
一般的な編み物の本やキットは、編み図記号と言う特殊な記号を使った「編み図」で解説されています。
作ってみたいなと思っても、編み図が読み解けずに挫折してしまう人は多いですよね。
このブログでは写真と文章をたくさん使って、おばあちゃんが私に教えてくれたように「こうやって編むんだよ」と伝える気持ちで書いています。
レシピのほとんどは「くさり編み」「こま編み」「なが編み」という編み物の基本的な編み方の組み合わせとなります。
編み物って難しい?
海と糸を始めたばかりの頃に、編み物に挫折した経験があると言う女性に出会いました。
彼女は高校時代に学校の授業で編み物を習い、教科書通りに編めなくてとても難しいと思ったそうです。
(編み物の授業がある高校なんて、なんて羨ましい、と思ったのですが)
私も編み物の本を買って、その通りに作れなくて挫折した経験があるので彼女の気持ちはとてもよくわかりました。
カナダのおばあちゃんは、編み物をするとき、何も見ずに編んでいたので「どうして何も見ずに、編めるの?」と聞いたことがあったんです。
おばあちゃんは、
「あなたが作りたいものを、自由に作ればいいのよ」
と言いました。
そのことを思い出して、とても気が楽になったんです。
だって私ね、そもそも、編み物本に書いてあるかぎ針の持ち方さえできないんです。
編み物本の多くは「ペン持ち」と言うかぎ針の持ち方が紹介されています。でも
おばあちゃんが教えてくれたかぎ針の持ち方は「ナイフ持ち」だったんです。
ナイフ持ちに慣れている私は、ペン持ちで編むととても時間が掛かるし、指がつりそうになるし、編み目はぐちゃぐちゃになります。
もしも、編み物がうまくいかないと感じているのなら、かぎ針の持ち方を変えてみるといいかも知れません。
かぎ編み初心者さんのための編み物レシピ
かぎ編みがはじめて、と言う方には「コットンたわし」の記事がおすすめです。
一般的にはエコたわしといえば「アクリル糸」を使う方が多いですが、アクリルは化学繊維です。
編み物の素材に目を向けてみませんか?
コットンたわしで四角が編めるようになったら、次は丸く編む方法をマスターしましょう。
丸く編めるようになると編み物の幅がぐんと広がります。
土に還る麻紐という、地球にやさしい素材に出会い、麻紐たわしを編みました。
麻紐は少々硬くて、扱いにくいのですが慣れてくるとバッグなども作れるようになりますので、まずは小さな「たわし」から始めるのがおすすめです。
編み物で出来るプラスチックフリー生活
他にも編み物で出来るプラスチックフリーのアイデアをいくつか紹介しています。
まずは石鹸ネット
愛用しているアレッポの石鹸用に入れ口を紐で閉じない石鹸ホルダーも作りました。
食器洗いからマイクロプラスチックが出るのなら、身体を洗うボディタオルも同じでは?と思い作ったのがリネンのボディタオル
ボディミトン派だよ!と言う友人のために作ったのがこちら
地球にやさしい暮らしとは、出来るだけ「使い捨て○○」を使わないこと
使い捨てお掃除シートの代わりに作りました。
マイボトルを持ち歩くのもプラスチックフリーに繋がります。
マイボトルカバーの編み方を紹介しています。
キッチンマットを買いに行ったら化学繊維のものしかなかったので自分で作ることにしました。
レジ袋の有料化が始まり、買い物にはマイバッグを持っていくのが習慣になりました。自分で作ったものなら、愛着も湧いて、長く使えそうですよね。
ネット編みで、野菜ストッカーも編めますよ。
玉ねぎの保存には風通しの良い場所に吊るしておくのが良いそうです。
普段の買い物でプラスチックフリーにするのは中々難しいけれど、調味料なら比較的簡単です。
瓶入りを選べば良いから!
空き瓶が増えてきたので、花瓶にリメイクしてみました。
日常に手作りがある暮らし
カナダのおばあちゃんが教えてくれたのは、ただの「編み物」ではなくて、日常に手作りのある暮らしの豊かさです。
身の回りに手編みのものがあるとなんだか心がほっこりしませんか?
海と糸では、そんな普段使いの編み物も紹介しています。
アクセサリーも編み物で作れますよ
球体の編み方をマスターしたらあみぐるみにもチャレンジ!
もっと編み物を楽しみたい!なら、棒編みをはじめてみては?
最後に・・・
ここまでお読みいただきありがとうございます。
私は環境問題にはどちらかというと疎い方で、どうせ私にはどうすることもできない、と考えていました。
でもね、
大好きな海に打ち上げられるプラスチックのゴミを見るたび、
ふらっと出かけた海岸で健気に生きる小さな生き物を見るたび、
このままでいいのかな、という気持ちになりました。
私という一人のちっぽけな人間にできることは、ほんの些細な事かも知れない。
それでも、
大好きな編み物で、海のために何かできるのなら
やってみよう。
そう考えています。
編み物好きなあなたにも、地球にやさしい暮らし方をほんの少し取り入れてもらえたら嬉しいです。