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寂しい時には花を飾る

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昨日まで蕾だった芍薬の花が

今朝は満開に開いていた。

 

そっと手を触れて

「よく咲いたね」と声をかける。

 

植物は生きている

そう感じることが度々ある。

 

いつだったか、寂しさを感じた時はどうするかと言う問いに

私なら「花を飾る」と答えた。

 

基本的に一人でいることが大好きだから

寂しいと感じることはあまりないのだけれど

それでも時に、なんとなく虚しさを感じたり、孤独を感じたり

そういう日もある。

 

思い返してみると、私の人生はつらい時いつも花に助けられていた。

クレーム対応に疲れて、心が折れてしまった時

花の学校に行き始めた。

 

もう人間とは関わりたくないと花屋に就職した。

もちろん、花屋でも人間とは関わらなければならないし

まだキレイに咲いている花を捨てなければならない苦しさに耐えきれなくなった。

 

結局、花屋の仕事は数ヶ月しか続けられなかったけど

短い期間でも花の仕事につけてよかったと思う。

 

あの時、私は間違いなく、植物に癒された。

人間不信に陥った心は、植物に触れることで少しずつ癒されていった。

植物の癒しの力を身をもって知ることができた。

 

いつかこの経験がきっと役に立つ、そう思っている。

 

この数週間、たやすことなく花を飾っている。

心がささくれてる日も、自分を嫌いになりそうな日も、くたくたに疲れ切った日も

部屋で待っていてくれる、小さな花に私は生きる力をもらっている。