今朝、なぜだか急に思い出したことがあります。
子供のころの褒められた記憶
小学生だった頃、学校には誰かの良いことを書いて入れる箱がありました。
確か「よいことBOX」のような名前だったと思います。
その箱に入っていた「よいこと」は学校新聞に掲載されるというものでした。
そこに名前が載るのは、たいてい校内でも目立つ
勉強のできる子とか、運動のできる子とか、人気者の子。
私のような地味で目立たない子供には縁のないことだと思っていたのですが、
卒業を間近に控えたある日のこと、そこに私の名前が載ったのです。
「お掃除の時間の面倒見の良さは素晴らしいです。見習いたいと思います。」
そう書かれていました。
全くもって予想していなかったので、私は思わずフリーズ…
私たちの学校はとても小さくて人数も少なかったので、
全校生徒をまとめて班割りして、6年生が班長になってお掃除をしていました。
その時の様子を見ていてくれた人がいたんですね。
6年生だし、年下の子たちの面倒を見るのは当然のことと思っていたし、
自分では自分のことを面倒見が良いなんて思ったこともなかったので、
それを素晴らしいと言ってもらえてとても嬉しくなりました。
勉強も運動も苦手で、褒められた経験がほとんどなかった私にとって
良い点数を取ったのでもなく、特別な賞を取ったのでもない
ただ自分自身のあり方を褒めらた最初の経験だったのではないかと思います。
それからの人生で何度も何度もこの褒められた経験が私の支えになりました。
きっと一生忘れることはないと思います。
あの時、よいことBOXに私のことを書いてくれた人に本当に感謝しています。
そんなわけで、人を褒めることって本当に大事だなと思うし、
誰かの良いところを見つけることを大切にしたいです。
成績とか実績とか肩書きとかではなくて、
あくまでその人のあり方として良いところ、見習いたいところを探して、
ちょっと勇気が必要だけどさりげなく伝えられたらいいなと思います。
そのたった一言がもしかしたら、
一生忘れられないお守りのような言葉になるかもしれないのだから。