今日は、海と糸が物づくりで大切にしていること、編み物の販売を通して目指したいことについてお話したいと思います。
アクセサリー作家だった過去
実は私は3年程前に、ハンドメイドのアクセサリー作家として活動していました。
今はそのショップは閉店しています。
当時は「プラスチックフリー」なんて言葉も知りませんでした。
とにかくたくさん売るためにはどうしたら良いかを日々考え、試作品作りに明け暮れていました。
プラスチックや金属製のパーツを買い集め、アクセサリーに仕立て、プラスチックの箱にラッピングして発送する、そんな毎日でした。
もちろんね、心を込めて作っていたし、買ってくださったお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。
だけど、私の中で違和感がどんどん大きくなりました。
私自身は普段、アクセサリーを身につけることはありません。
もしアクセサリーを買うとしたら、一生使える本物のアクセサリーをほんの少し買うと思います。
自分が作って販売しているものに対して、心の底から良いと思えない、そんな罪悪感に苦しみました。
それでも買ってくださる方がいるから、収入源を手放すことが出来なかったのです。
海に浮かぶポテトチップスの袋を見つけて、プラスチック問題について知った時、アクセサリー作家をやめる決心をしました。
そして、
もう二度と心に嘘をつかない、自分が本当に良いと思わないものを作ったり、販売したりしない。
そう心に決めました。
1週間かけて編んだマフラーのこと
私が人生で初めて編み物をしたのは、確か中学生くらいの頃だったと思います。
編み物をやってみたくて、母にマフラーの編み方を教えてもらいました。
結局その時は難しすぎて、すぐに飽きてやめてしまったのですけどね。
大人になってカナダで暮らし、ホストファミリーのおばあちゃんが編み物を教えてくれてたことで、編み物にハマりました。
帰国してからも時々編み物をすることはあったのですが、あることがきっかけで、パッタリと編み物をやめてしまったんです。
価値観の違い
ある時、私は1週間かけて手編みのマフラーを編んでいました。
すると、ある人がこう言ったのです。
「マフラーなら○○に行けば、1000円で買えるよ」
私は1週間かけてマフラーを編んでいる自分が恥ずかしくなり、もう二度と編み物はするまいと思いました。
今ならね、わかるんです。
その人とは価値観が違うって。
世の中には様々な価値観があって、
安く大量に作って、安く大量に販売するという価値観と
ほんの少しの量を丁寧に作って、それに見合う値段で販売するという価値観
どちらが良いとか悪いということではなく、
ただ違うということ
そしてそのどちらを選択するか、という話。
アクセサリー作家だった頃は、安く大量に作って安く大量に販売するをしていました。
それは私の価値観に合わなかった、だから苦しかったんです。
海と糸を始める時、もう二度と自分の心に嘘はつかないと決めました。
だから私は自分の価値観に正直に物づくりをし、販売することにしました。
そして私と同じ価値観を持つ人に使ってほしい。
心からそう願っています。
編み物とサスティナブルな暮らし
天然素材の糸で編んだ食器洗いは、プラスチックフリーなだけでなく、サスティナブルな暮らしに一役かってくれます。
かつては、化学繊維でできたスポンジを週一で使い捨てしていた私。
今では自分で編んだ食器洗いを3ヶ月〜半年程、普通に使っています。
(糸が擦り切れるまで使った食器洗い)
擦り切れた食器洗いを使うたびに不思議な感覚になります。
地球を大切にする自分を少しだけ誇りに思い、少しだけ好きになれるのです。
食器洗いに限らず、買い物バッグ、靴下、帽子やマフラー、セーターなど丁寧に作られたものを大切に使う暮らしに憧れます。
編み物なら古くなったり、傷んだりしたところを補修したり、解いて編み直したりできるんですね。
私は編み物のある暮らしは、サスティナブルな暮らしにつながると心から思っています。
丁寧に作られたものを大切にする社会で生きていきたいです。
最後になりましたが、海と糸が編み物の販売を通して目指すのは、
『地球に優しい編み物』という価値観に共感してくださる方に、丁寧に編んだ日用品を届けること。
そして、人に優しく、地球に優しく、心穏やかに、平和に、仲良く、地球の豊かさを分け合いながらともに幸せに暮らす未来です。
あなたの地球に優しい暮らしにお役に立てれば幸いです。
地球に優しい食器洗いを編んでみたい方は下記の記事へどうぞ!
海と糸が編んだ食器洗いはオンラインショップでご購入いただけます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
同じ価値観の方とご縁が繋がれば嬉しく思います。