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子供のために編み物をするお母さんになりたかった

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私は、編み物作家でも、

編み物講師でもなくて、

ただの日用品を編む人です。

 

最近はブロガーと呼んでくださる方もいるけれど

そっちの方がしっくりくるかも。

 

どうしてブログに編み物のことを書いているのか、

というと、

 

 

私は、もともと編み図が苦手で、

編み物は、何度も挫折した経験があるんですね。

 

それでも、

いつか編めるようになりたい。

編み物をする人に憧れのような気持ちがありました。

 

 

そんな私に編み物を教えてくれたのが

カナダでホームステイした

ホストファミリーのおばあちゃん。

 

おばあちゃんの英語はほとんど聞き取れなかったけれど、

手元を見せながら「こうやって編むんだよ」と教えてくれました。

 

 

それで、

ああ、私は編み物が苦手なのではなくて

編み図が苦手だったんだと分かりました。

 

あの、記号が並んだ設計図のようなものを見ると

頭がぐわんぐわんしてくるのです。

 

 

編み物だけじゃなくて

例えば、家具の組み立て図とかも苦手

 

家族からは、

こんなに簡単なのに、なんで?

と不思議がられる始末。

 

 

なんで?

私が聞きたい(笑)

 

なんでこんなに記号が苦手??

 

 

ブログに編み物のことを書こうと思ったのは

きっと私のような人がいると思ったから

 

私のように記号が苦手で、編み物も苦手と思っている人に

それって、編み物が苦手なんじゃなくて、編み図が苦手なだけかもよって

伝えたかった。

 

 

カナダのおばあちゃんが教えてくれたように

こうやって編むんだよと伝えられたらいいなと思ったのです。

 

 

編み物は基本の編み方さえ覚えれば

本当にいろいろな物が編めるようになるし、

自分好みのちょうど良いサイズに編むことだってできます。

 

 

本の通りに編めなくたっていいんだよって

落ち込まないでって伝えたかった。

 

 

それでね、

ある時、子供のためにレッグウォーマーを編みましたって

メッセージをくださった方がいて

ブログの編み方を参考にして編みましたって

言ってくださって、すごく嬉しかったんです。

 

 

その時に、

ああ、私は子供のために編み物をするお母さんになりたかったんだなって

しみじみ、思いました。

 

 

でも、私はお母さんになることができなかった。

たぶん、この人生でお母さんになることはできないと思う。

 

 

だから、

子供のために編み物をするお母さんのためにブログを書きたい

って思いました。

 

 

あの時、

もしもカナダへ行くという選択をしていなかったら

日本に残って、会社員として働いて、

もしかしたら、誰かと結婚して、お母さんになっていたかもしれません。

 

 

その世界線にいる私は

きっと編み物が苦手で、でも子供のために何かを編んであげたい

そんな風に思っているはず。

 

 

そんな、違う人生を選んだ私自身のために

そして、世界のどこかにいる私のような人のために

 

編み物って楽しいよと、伝えられたらいいなと思うのです。

 

 

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