海と糸です。
今日も読んでいただきありがとうございます。
先日、京都へ1泊旅行に出かけまして
泊まったホテルが、
本を読むためのホテルという素敵なコンセプトの
BOOK HOTEL京都九条
このホテル、施設内に2000冊以上の本があって
自由に読むことができます
たくさん本を読むぞ!
と思っていたのですけど…
京都で歩きすぎてクタクタ
本を読む力が全く残っていませんでした…
何やってるんだ、私( ; ; )
このホテルは、部屋にも本が何冊か置いてあって
私の部屋にあった本の一つが
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」
これ、大好きな本なんです。
久しぶりに読みたくなったので、
京都から帰ってから、じっくり読み返しました。
レイチェル・カーソン(1907-1964)は、アメリカの海洋生物学者です。
1962年に「沈黙の春」を発表し、化学物質による環境汚染の深刻さについて警告しました。
「沈黙の春」は全世界に大きな影響を与えたとされています。
私が「沈黙の春」をはじめて読んだのは、もう20年も前のことです。
この本は、読み進めるのが辛い本でした。
そこに記されているのは、生き物たちの「悲鳴」だから。
本当に恐ろしい内容でした。
とても、受け入れ難いものだったのですが
でもそれが事実なのだとしたら
私はどうしたらいいんだろう?
私に何ができるんだろう?
そんなことを考えました。
難しい内容の本だったけれど
とても大切なことが書かれている気がして
忘れてはいけない気がして
いつか、私にできることを見つけたいという気持ちもありました。
レイチェル・カーソンは「沈黙の春」の執筆中にガンにかかり、
1964年に生涯を終えるのですが
彼女の最後のメッセージとしてまとめられたのが、
「センス・オブ・ワンダー」です。
本書では「センス・オブ・ワンダー」とは「神秘さや不思議さに目を見はる感性」とされています。
レイチェル・カーソンが甥のロジャーとの経験をもとに、
子供たちの「センス・オブ・ワンダー」を育む重要性や、そのための考え方や在り方が記されています。
最初に読んだ時は、子供を持つ親のための本と感じました。
だからいつか親になった時には、この本のようなお母さんになりたいと思ったのです。
でも、今改めてこの本を読むと
子供を持つ親だけではなく、大人であっても心の中にいる「子供の自分」のために
「センス・オブ・ワンダー」を育むことが
現実社会でのストレスや苦しみを和らげるために、おおいに役立つのではないかと感じました。
この本のなかで一番心に響いた言葉を以下に引用させていただきます。
地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。
(新潮文庫センス・オブ・ワンダー P68−69より引用)
大人になった今からでも
「センス・オブ・ワンダー」を育むことはできると思います。
心のなかにいる子供の自分の
「センス・オブ・ワンダー」を大切にしたらいいと思うのです。
いくつになっても
地球の美しさを感じとる心を持つことに
遅すぎることはないのですから。
本文中の引用は下記の本より
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