私は小さなお店が集まる場所が好きです。
小さな商店街とか
朝市とかマルシェとか
作家さんの手作り品も大好きです。
工房巡りとか体験レッスンとかも大好き
『作り手の想いがこもった小さなお店』が好きなのですね。
そんな素敵なお店がたくさんあったらいいなあ〜と思います。
私自身は今、海と糸で小さな編み物のお店をしています。
(最近は指が痛くてあまり編めていないのですけど)
以前はハンドメイドのアクセサリー屋さんをしていました。
それでね、このブログを通じて小さなお店を始める人のお手伝いがしたいなと思ったんです。
アクセサリー屋さんだった頃のこと、海と糸を始めてからのこと
経験を通じて学んだ小さなお店のあれやこれが、どなたかのお役に立てればいいなと思います。
1回目の今日は、いきなりの本題ですが小さなお店の始め方を6ステップにまとめてみました。
ここには書ききれない!という項目は後日改めて記事にしたいと思います。
販売するサイトを決める
海と糸は現在、minneとiichiというサイトで編み物の販売をしています。
ハンドメイド品の販売ができるサイトは様々ありますので、まずは気になるサイトで実際にお買い物してみるのがおすすめです。
購入する立場でどんな購入手続きをするのか、作家さんからどんなメッセージが来るのか、どんなやり取りをするのか実際に体験してみるのが目的です。
ちなみに私が初めてハンドメイドの販売をしたのはminneです。
minneを選んだ理由は、操作が簡単だったから!
そして今はiichiでの販売もしています。
なぜiichiを追加したかというと、iichiのサイトの雰囲気が好きだったからです。
自分自身がいいなあって思うサイトで販売するのがおすすめです。
そういう「いいなあ」の感覚って結構大事だったりします。
販売するものを決める
販売するサイトが決まったら、次は販売するものを決めます。
「商品を決める」ということですね。
何を販売するかの考え方は2つあります。
- 販売したいものを販売する
- 必要とされるものを販売する
海と糸の場合は、最初から天然素材の食器洗いを販売したいという想いがあったので、販売したいものを販売するスタンスです。
それが売れるかどうかとか、必要とされるかどうかより、共感してくださる方に届けたいという気持ちからスタートしました。
ですので、私のようにすでに販売したいものが決まっている場合はそれを商品にします。
アクセサリー屋さんをしていた頃は、最初からアクセサリーに思い入れがあったわけではないので、世の中の人が必要とするものは何だろう?と考えて、販売するスタンスでした。
例えば、卒業・入学シーズンにはフォーマルなアクセサリーやコサージュを作ったり、夏なら浴衣に似合うアクサセリーを作ったりという感じ。
何かを作ること自体が好きだったので、特にこだわりはなくて、常にどんなものが必要とされているかなという視点で商品を考えていました。
最初は全く統一感もなく、てんでバラバラ。とにかく作りたいものを作っていましたが、次第にいくつか人気の商品ができて、最終的にはヘアアクセサリー中心のお店になりました。
試作品を作る
次に実際に販売するものを作ってみます。試作品作りです。
小さなお店なので、商品数はそんなにたくさん作らなくてOK。
「海と糸」はこだわりが強かったので食器洗い1つから始まりました。
アクセサリー屋さんの時は、とにかく色々なものを作りました。
段ボール数箱分くらいの試作品があったと思います。
大切なことは、実際にそれを使ってみることです。
使ってみたらすぐに壊れてしまったとか、もっとこうした方が使いやすいかも、など改善点が見つかるかもしれません。
複数の商品を作る場合は、できれば世界観(雰囲気のようなもの)を統一するのがいいです。
アクセサリー屋さんだった頃はカラフルなもの、シンプルなもの、ナチュラルなもの、何でもかんでも作ってました。
作りながら探るのも一つの手ですが、その分かなり材料費がかかりましたね。
作りたいものがまだ見つからない場合は、ご自身の好きなテイストのものを3つくらい作ってみると良いかもしれません。
ポイントは2つ
- 自分が欲しいと思えるもの
- 人よりも上手に作れるもの
自分が欲しいと思えないものを作り続けるのはしんどいです。
そして販売するからには人よりも上手に作れるものでないと、これでお金をいただくなんてと思ってしまいます。
だからといって今から何か新しいスキルを身につける必要はなくて(もちろん、やってみたい事があるならチャレンジしてみるのが良いと思いますが)
あのね、
私は編み物は好きだけれど、お裁縫が全然ダメなのです。
でもワンポイントで刺繍の入ったハンカチやポーチがすごく好きなのです。
自分でも作ってみたことがあるのですけど、とても販売できるようなクオリティではありませんでした。
「お裁縫くらいしかできない」とおっしゃる方がいますけど、
いえいえ、お裁縫ができるなら十分じゃないですか!と思います。
まずはワンポイントで刺繍の入ったハンカチなんて作ってみてはいかがでしょう。
完璧じゃなくていいんです。手作りのほんわかした刺繍の温かみ、私好きなんです。
ショップ名を決めてロゴを作る
「海と糸」の場合はショップ名を決めてロゴを作るのは一番最初にやりました。
だからこのステップは一番最初でも良いかもしれません。
ただ、販売するものやショップのコンセプトが決まらないうちにショップ名を決めるのはちょっと難しいかも。ショップ名の決め方は長〜くなりそうなので改めて別の記事にまとめます!
コンセプトが決まらないとロゴを作るのもなかなか難しいかもしれませんが、私はロゴがあった方がモチベーションが上がると思ったのと、ロゴは本気度の表れと個人的に思っているので気合を入れて作りました(笑)
商品の撮影をする
販売するものが決まったら商品の撮影をします。
私の場合、普段はCanonのEOS M2というカメラを使っています。(お古を譲っていただいたので、かなり古いカメラです。)自分で撮影する以外にも、商品撮影のお仕事をされている方に依頼することもあります。
アクセサリー屋さんをしていた頃は全て自分で撮影していました。
当時心掛けていたことは2つ
- 必ず着用画像を載せること
- 商品写真は白背景のシンプルなもの
アクセサリーを販売するなら着用画像は必ず必要です。
私の場合、ショップの雰囲気に合わせてウィッグをつけたり、ヘアセットをしたり、着物を着たりして撮影しました。(かなりの本気度でした・・・笑)
それから商品写真には小物を入れず、白背景のシンプルなものにしていました。
プラス、細部までわかるように様々な角度から撮った写真を載せていました。
販売サイトに小さなお店を開く
いよいよ最後のステップは販売サイトで小さなお店を開くです。
はじめての方にはminneがおすすめです。
(使い方が簡単なのと、作家さんが販売するための様々な情報が充実しています)
プロフィールの書き方
プロフィールはお客様へ「はじめまして」のご挨拶の気持ちで書きます。
何を書いたら良いか分からない!って場合はこの3つ
- なぜそのショップを作ることにしたのか
- ショップに込めた想い
- 商品に込めた想い
私の場合は、食器洗いが海のマイクロプラスチック汚染につながっていること、キッチンから始める地球にやさしい暮らし方をご紹介したいという気持ちで書きました。
ハンドメイドのショップってものすご〜くたくさんあります。
誰でもいいからお客さんになってもらう、のではなくて、本当に作り手の想いに共感してくださる方にだけお客さんになっていただきたいと私は思っています。
その想いを伝えるために書くのがプロフィールです。
商品説明の書き方
商品説明にはなぜその商品を作ったかという想いを書きます。
ハンドメイドの商品って、なんというか、画期的な発明品みたいなものより、作り手の想いとか手作りの温かみの方が魅力だと思うんですよね。
なので、どんなにその商品が機能的かとか、便利かとかより作り手の想いが伝わるような文章が良いと思うのです。
私の場合は、編み物で海のマイクロプラスチックを減らすことができるかもしれない、という想いを込めて書きました。
あくまで自分らしい文章、その軸がブレないように心掛けています。
でね、
最初の頃って初心者だからクレーム怖いな、返品されたら嫌だな、そんな気持ちから「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」とか書いてしまいがち。
これは本当、書かない方がいいです。
私なら「えっ大丈夫かな?壊れてても返品受け付けてもらえないのかな?」と思ってしまいます。
なんというか、お客様に対して上から目線というか、敵対心というか、予防線を張っているようなそんなエネルギーを感じてしまうのです。
そうすると、そういう上から目線で、敵対心を持って、粗探しをするようなお客様を引き寄せてしまうと、個人的には感じています。
クレームは確かに怖いです。
でもね、今の私なら返品したいと言われたら誠心誠意対応するし、イメージと違うと言われたら、写真の撮り方が悪かったかな、商品説明が言葉足らずだったかなと改善します。
ノークレーム・ノーリターンでお願いしますの代わりにこんな一言ならいかがでしょう。
「お気づきの点がありましたらお知らせください。誠意を持って対応いたします。」
好感の持てるショップはお客さんの立場に立って考えています。
最後に・・・
小さなお店の始め方を6ステップにまとめてみました。
といいながら、これだけだとまだまだ疑問に思うこと、不安なことありますよね。
私自身も最初にハンドメイドのアクセサリーを販売し始めた頃はわからないことだらけで、たくさん失敗したし、たくさん痛い経験もしました。
それでも、自分の好きな事や大切にしたい事を言葉にしたり、商品にしたり、それを良いと思ってくださる方と繋がることができて今は本当にやっていてよかったなあと思います。
これからも少しづつ記事を増やしていきますので、もしよろしければまたお立ち寄りください。
あなたの想いがこもった小さなお店づくりのお手伝いができましたら嬉しく思います。







