今日はクリスマスイブ
一人で静かに過ごす方も
大勢で賑やかに過ごす方も
どの人の心もいつもよりほんの少し
あたたかくなる夜でありますように
私はと言えば、
ここ数年は特別なことは何もしない
普通の一日を過ごしていたのですけれど
今年はささやかにクリスマスを楽しもうと決めていました。
ほっんとうに”ささやかに”ですが、
キャンドルを灯して、
近所のパン屋さんで買ったクリスマス限定のケーキで
クリスマスっぽいひとときを過ごしました。
そして、なんと今年は自分のためにクリスマスプレゼントを買ったのです!
プレゼントというのは中身がわからない
包みを開けるときのワクワク感が醍醐味
そういうものだと思いますが
自分で自分に買うわけですから、中身はもちろん知っているし
当然お金を払うのも自分自身なのですけど
それでもプレゼントをもらえるというのは嬉しいものですね。
買うのは自分なのに、
何が欲しいかをかなり真剣に悩んでしまいました。
予算は一万円。
今の私が欲しいものと、子供の頃の私が欲しかったものを買うことにしました。
どうして子供の頃に欲しかったものなのかというと…
私がクリスマスに対してあまりポジティブになれない理由は子供時代にクリスマスが憂鬱だったことが影響しているかもしれないと思ったからです。
クリスマスの飾りを見るたび、心の奥の奥、奥深いところで何やらもやもやとした嫌〜な感じが生まれます。
それは一体なぜだろうと、クリスマスの記憶を過去の過去まで遡っていくと、保育園の頃の記憶に行きつきました。
保育園に通っていた頃、クリスマスにはクリスマスおゆうぎ会というイベントがあって、大勢の前で劇をやったり、歌を歌ったりしなければなりませんでした。
ある年は、シンデレラの劇で私は町人の役。
舞踏会のシーンで、全然うまく踊れなくて、注意されてばかりでそれがすごく嫌だったのです。
当時はクリスマスが何なのかもわかっていませんでしたし、サンタと呼ばれる赤い服を着たおじさんがお菓子をくれたけれど、そんなのは全然嬉しくありませんでした。
子供の頃、クリスマスに欲しかったものって何だったかな?
思い返してみると、
クリスマスには母がいちごのショートケーキを買ってきてくれて、
クリスマスプレゼントはサンタの長靴に入ったお菓子の詰め合わせがお決まり。
サンタクロースが夜中にやってきてプレゼントをくれるかもしれない、
などとは考えたこともありません。
サンタクロースは絵本の中だけの話、そう思っていましたから。
でも、たった一度だけ、父がクリスマスプレゼントを買ってきてくれたことがありました。
当時、私が欲しがっていたジグソーパズルでした。
そのジグソーパズルは、森の中の湖の絵で、確か2000ピースだか3000ピースもあるビッグサイズ。
小学生の私にはあまりに難しく、何ヶ月もかかってやってみましたが、いくつかのピースがなくなってしまい、結局完成させることができませんでした。
お父さん、私小学生だよ。
もっと簡単なのがよかったよ。
でも、せっかく買ってくれたのに最後まで完成させられなくて申し訳ないな。
大人になった今でも、そんな気持ちを抱いていることに気がついて驚きました。
そんな健気な子供の私を、喜ばせてあげたい。
本当に欲しかった、もっと簡単で、楽しめて、可愛いジグソーパズルを、子供の自分にプレゼントしたいと思ったのです。
色々迷ったあげく、ムーミンのジグソーパズルを買いました。
ジグソーパズルをするのなんて何十年ぶりです。
たった一つのピースを合わせるのも一苦労
でも、すっごく楽しい!
子供の私が喜んでいるのがわかります。
ちょっとした思いつきでやってみたことだけれど、心の中の子供の自分がすごく喜んで、満足感があります。
とっても幸せな気持ちになれるので、子供の頃に欲しかったものを自分にプレゼントする、ぜひやってみてください!
ちなみに、大人の自分へのプレゼントには「せいろ」を買いました。
本当なら、今の自分が欲しい「せいろ」の方が嬉しいだろうと思っていたのですけれど、あまりにジグソーパズルが嬉しくて、「せいろ」の感動が薄れてしまった。(笑)
子供の頃の記憶って本当に影響力があるのだなあとしみじみ感じました。
子供の頃の願いを叶えることができて嬉しい、そんなクリスマスでした。
(来年はせいろでたくさんお料理をしたい!)