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どうせ何もできないと思っていた・・・

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Don`t give up on your dreams!
(夢を諦めないで!)

カナダのおばあちゃんはいつも言っていました

 

日本に帰国してからも

メールや手紙にはいつもこの言葉がありました

 

誰かに笑われても

馬鹿にされても

いい歳なのにと言われても

 

おばあちゃんだけは私の夢を応援してくれたんです

18歳の夏休み

私はカナダのバンクーバーに語学留学をしました

同じクラスで友達になったのは、南米出身の40代の女性

 

長い髪を一つに束ねて

ジーンズに白いシャツ

弾けるような笑顔でいつも私のことを気にかけてくれました

 

海外留学することがずっと夢でお金を貯めていたのだそうです

やっとその夢が叶ったと

笑顔で話すその人を

私は心から素敵だと思いました

そんな大人になりたいと思ったのです

 

 

しかし、

帰国した私を待っていたのは

就職氷河期です

 

 

夢だとか

やりがいだとか

生きがいだとか

そんな事を声高に言う人はいませんでした

 

名の知れた大手企業に就職し

安定した生活を送る

誰もがそれが一番だと言いました

安定の代償

私は、そういうものかと思い

例外に漏れず

安定した企業に就職しました

 

新卒入社した会社での仕事はシステムエンジニア

右も左もわからないSEの世界で、私は必死でした

 

過呼吸で倒れるほどにストレスを抱え込み

四六時中、頭痛と吐き気に悩まされました

心が壊れる寸前だったのです

 

 

カナダの海をもう一度見たいという夢が

そんな私をどうにか支えていました

 

 

 

18歳の夏休み

カナダで暮らしていた私は

毎日シーバスという船に乗って語学学校に通っていました

船にゆらゆらと揺られながら

海を眺める時間が大好きでした

 

 

いつかもう一度カナダに行って、

シーバスに乗りたい

海を見たい

 

 

それだけが支えでした

 

 

 

そんなある日

突然耳が聞こえなくなりました
(突発的なもの)

 

 

私はもう限界だと感じました

 

 

その数ヶ月後、再びカナダに旅立ったのです

どう生きたいか

念願だったカナダでの暮らし

 

愛情あふれるホストファミリーのおかげで

私の心は少しづつ癒されていきました

 

日本では「どうせ私なんか」といつも思っていましたが

カナダではほんの少し自分らしさを取り戻すことができたような気がします

 

「あなたはどう思う?」

「あなたはどうしたい?」

って聞かれることが多かったから

 

あ、自分の気持ちを言ってもいいんだって思えたんです

 

自然と、

私は何が好きなのか

何がやりたいのか

何を大切にしたいのか

本当はどう生きたいのか、を考えるようになりました

 

 

 

それなのに

日本に帰国した私は

再び「どうせ私なんか」という考えに戻ってしまっていたんです

どうせ私には何もできない

クジラのおなかからプラスチックゴミが大量に発見されたニュースを見ても

 

かわいそうだけど

どうせ私には何もできない・・・

 

 

日本の農薬使用量は世界一だと知っても

 

悲しいことだけど

どうせ私には何もできない・・・

 

 

いつも

いつも

どうせ私には無理と思うようになりました

 

 

 

何もかも諦めて

自分には何もできないと思って

 

 

だから

少なくとも誰かの役に立たなければと

自分を犠牲にして

心を無視して

 

 

自分のことはどうでも良と思って生きていました

イーグルのスカーフ

そんなある日カナダのおばあちゃんから小包が届きました

 

ネイティブカナディアンのアートで、イーグルをモチーフにしたスカーフでした

そこにはこんな一言が添えられていました

Power Within
Eagle’s inspire us to find our strength and our pride.

(内なる力)
(イーグルは私たちの中に強さと誇りを見出すよう導いてくれる)

 

あなたに必要な言葉だと思う

 

見透かされている、と思いました

おばあちゃんには何でもわかってしまうのです

 

私は、スカーフを握りしめてわんわん泣きました

涙があとからあとから溢れました

おばあちゃに会いたかった

 

この出来事をきっかけに私はほんの少しだけ変わったように思います

 

苦しみだらけの毎日でも

カナダの美しい自然や

出会えた優しい人達のことを考えると

心が軽くなりました

 

だからそのことをブログに書こうと決めたんです

 

私のように

辛い毎日を送る誰かに

 

世界には

こんなにも素敵な場所があるんだよ

こんなにも素敵な人達がいるんだよ

 

世界に目を向けてみようよ

きっと素敵なことが待ってるよ

 

そう伝えたいと思いました

 

2019年の私の誕生日でした

 

出る杭は打たれる

それからしばらくして、海に浮かぶポテトチップスの袋を見つけたある日

いつもなら「どうせ私にはどうすることもできない」と思うところです

 

だけど

この時

何かしなくちゃ

私に何ができるだろう

 

そう思えたのは

おばあちゃんがくれたイーグルのスカーフのお陰だと思っています

 

 

そして、今

私にはおばあちゃんのように夢を応援してくれる人がいます

夢を諦めないでと言ってくれる人と出会いました

 

 

 

それなのに・・・

 

 

また

 

私は、

あれやこれや理由をつけて

夢に挑戦するのをやめてしまいました

 

 

私の言葉を、編み物を

好きだと言ってくれる人がいるのに

 

私は怖かったんです

 

出る杭は打たれる

 

目立てば叩かれる

嫌われる

妬まれる

だから、目立たない方がいい

 

 

そう思っている自分に気がつきました

 

 

やりたいことなんて諦めて

普通に、会社で働いて

普通に、目立たず生きていく

 

そうすれば、誰からも叩かれないから

 

・・・・・

・・・・・

・・・・・(泣)

 

そんな生き方、もうやめます。

私の夢は・・・

 

もう一度カナダに行くこと

海の近くで暮らすこと

編み物を仕事にすること

糸のお店を開くこと

地球に優しい暮らしを広めること

同じ価値観の人達と一緒に生きること

 

もう言い訳するのはやめます

 

だってこの夢が叶ったらって想像するだけでワクワクするから

 

これが私の人生をかけてやりたいこと

やるべきこと

 

だから

きっと

カナダに行きたくなった

おばあちゃんと出会えた

編み物を好きになった

 

辛かったことも、嬉しかったことも全部はそのためだった

 

 

もう言い訳するのはやめます

 

こんな私でもいいと

こんな私がいいと

言ってくれる人に出会えたから

 

私は、

わたしらしくもう一度生きてみる

カナダで暮らした

おばあちゃんと過ごした

幸せだったあの頃のように

 

私は、

わたしの大切にしたいことを

大切にして生きていく

 

例え誰かに

笑われても

馬鹿にされても

嫌われても

批判されても

 

 

 

もう怖くはない