20代の頃、私は節約の鬼でした。
食料は週に1回3000円分の食材を買って、節約料理を作り、
これで1週間乗り切れるか!みたいなことをしていました。
交通費を節約する為、片道1時間くらいなら平気で歩いていました。
フルタイムで働いていたのに、土日にアルバイトを掛け持ちしていました。
若かったのです。
若かったから、そんなことができました(笑)
そこまでしてやりたかったことは、
カナダへ行く事です。
節約の鬼になって、お金を貯めて、カナダ行きのチケットを買う。
カナダから帰ってくるとまた節約の鬼になって、お金を貯める、その繰り返しでした。
だから、いつも食べたいものを我慢していたし
やりたいことを我慢していたし、楽しむことを諦めていました。
そのくらいカナダに行きたかったし、
それでいいと思っていました。
でも、ある時友人がこんなことを言ったんです。
「私は食べたいものを我慢したことないよ。だって、毎日頑張って働いてるんだから食べたいもの食べないと!」
その時に、はっとしました。
食べたいものを食べたのなんて、いつが最後だろう?って。
節約するのが当たり前。
美味しいものなんて贅沢。
そんな生活を何年も続けていました。
☆
今でも忘れられない出来事があります。
その頃、私は自分で作った節約弁当が恥ずかしくて、いつも会社近くの公園で一人でお昼を食べていました。
その日のお弁当は、プラスチックのタッパーに白いご飯を入れて、ナスの炒め物をのせただけ。
タッパーの蓋を開けると、ナスの炒め物は黒く変色していて、ご飯にはナスの色が移り、紫色をしていました。
私はとても食べる気になれず、そっと蓋を戻しました。
その瞬間とても惨めな気持ちになり、もうほとんど泣きそうになっていました。
何のためにこんなことをしているんだろうって。
それ以来、節約が苦手になりました。
節約しようと思うと、あの日の惨めな気持ちを思い出して苦しくなるからです。
☆
とは言え、最近はね、ほら。
節約は苦手、なんて言ってられないくらい、なんでもかんでも高くなりました。
それで、ふと思ったんです。
楽しみながら、節約ってできないものだろうか?
ずっと節約は苦しいものと思っていたけれど、楽しんでできないだろうか?って。
だからね、1週間だけやってみようと思いました。
細かいことはあれこれ決めず、とにかく、1週間だけ節約料理を作ってみる。
”楽しみながら”ってのが大事!
だって、私、毎日納豆ご飯でも全然平気だから。
でも、それじゃ意味がない。
”楽しむ”って気持ちが抜けてるから。
楽しむ
これ大事!
というわけで、今日からは節約料理の1週間、始まりです!
ちなみに、今夜のおかずは、ただ焼いただけのしいたけ(笑)
きのこはただ焼いただけで美味しいのです!







