先日、はじめての手紙のことを書きました。
懐かしい出来事を思い出して、幸せな気持ちになったのも束の間
突然、子供の頃の記憶が、蘇りました。
私が小学1年生か2年生の頃のことです。
学校帰りに、友達と一緒に歩いていると、たまたま外出していた祖母に会いました。
祖母は私と友達にアイスを買ってくれて、3人でアイスを食べながら帰ったんです。
翌日、学校へ行くと恐怖の時間が待っていました。
誰かが、私たちがアイスを食べながら帰っていたと学校に報告したようで
私は、普段全く関わらない、背の高い、男の先生に呼び出され
なぜアイスを買ったのか、なぜアイスを食べたのか根掘り葉掘り聞かれました。
私はなぜそんな目に遭うのか全く理解ができませんでした。
自分でアイスを買って食べたのではなくて、
たまたま、祖母に会って、祖母がアイスを買ってくれて、
それをみんなで食べていただけなのに…
それの何がいけないのか?
全く理解ができませんでした。
ただ、ただ、その教師が怖くて、
私の中には、強烈にその恐怖の記憶が残りました。
「人が怖い」という感情が私の心の奥の奥、奥深くにあります。
どうしてそう思うのか、
何がきっかけなのか、思い当たる節はたくさんあるのだけれど、
この記憶もその一つです。
自分では何がいけないのかさっぱりわかない。
でも、なぜだか怒られた。怖かった。
先生からしてみれば、ただ
どうしてアイスを買ったの?
おばあちゃんが買ってくれたの?
それは仕方がないね、くらいの軽い会話だったのかもしれません。
でも、私の中では
よく知らない、大きな男の先生が
鬼のような形相で、どうしてアイスを食べたの?
と猛烈に怒っているように感じられたのです。
子供の頃の記憶というのは、こんなにも人生に影響するものかと思います。
私はいつも何かに怯えていて、怒られるような気がして、ビクビクしてしまうのです。
こんなこともありました。
小学1年生の時、
担任の先生は、ノートの字が上手な順番に並べました。
私は最後から2番目でした。
そのことがとてもショックだったのです。
その後、書道教室に通うようになり
それなりに字は上達して、コンクールで入賞したりすることもありました。
けれど、
どんなにいい賞をとっても
すごいね、と褒められても
私は全然嬉しくなかったし、素直に受け取ることができませんでした。
だって、私は最後から2番目だったのです。
この時「どうせ私なんか」という想いが生まれて、
今でも私の心に巣食っています。
順位づけすることほど、恐ろしいことはない。
順位づけするから、自信が持てなくなる。
私はそう思います。
子供の頃、訳もわからず怒られて
あなたはビリから2番目だと烙印を押されて
怯えて、傷ついて、泣いている。
そんな小さな小さな私を、私が抱きしめる。
こわかったよね。
悲しかったよね。
傷ついたよね。。。
もう手放そう。
この想いを、恐怖を。
世界は、本当は
優しくて、あたたかくて
幸せな場所なんだから。







