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ちょうどよい距離感

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今年も父が桃を送ってくれました。

毎年、夏には桃、冬にはりんごが届きます。

 

ずっと前に聞いた話では、父は毎年お世話になった方々に桃やらりんごやら贈っているのだそうです。

しかも、毎年同じ果樹園から。

その果樹園も知り合いがやっているそうで、きっと父のことだから天候不良で不作の年でも毎年注文しているのだろうなあと想像しています。

 

何十年も前にお世話になった学校の先生にも毎年贈り物をしている父は、本当に義理堅い人だと思うし、尊敬しています。

 

私は父とは正反対で、人付き合いが苦手。

学校の先生とは卒業して以来連絡を取っていないし、学生時代の友人ともほとんど疎遠になってしまいました。

 

時々何かの機会に顔を合わせることもあるけれど、それぞれの人生を何十年も生きてきて、私はもはや初対面のように緊張して何も話せなくなってしまうのです。

 

もともと人見知りな性格で、なかなか人に心を開けない。

本当に信頼できる友人はとても少ないのです。

 

こんな私の性格を知っている数少ない友人たちは、その性格でよく海外に行けるね、と口にします。

 

うん、私もそう思う。

この性格でよく海外に行けたな。

 

でもね、きっと初めて行った国がカナダだったことがよかったのだと思います。

関わった人たちがみんなおおらかで優しかったから。

 

適度に自己主張しつつ、相手のことを思いやれる。

ずかずかと相手の領域に踏み込むことはしないし、お互いのことを尊重する。

そういう雰囲気がありました。

 

だから、私は海外に行くとほんの少しだけ性格が変わります。

 

 

それにほら、海外だと散歩してて目があった相手に笑顔を返すとか、挨拶をするとか普通にあるから、人って優しいんだなって思う。

 

日本の特に都市部ではそういうのないでしょ。

なんとなく、ギスギスしてるというか、他人に警戒心を抱いてしまうようなところがあって、私は心が荒んでしまう。

その上、友達が少なくて人付き合いの苦手な自分に落ち込んでしまう。

 

 

父の桃を食べながら、私は自分がとても薄情な人間に思えてきて、悲しくなってしまったのだけれど・・・

私には私のちょうど良い距離感というものがある。

無理して人との距離感を縮めようとしてもそういうの相手にも伝わってしまうし、きっとうまくいかない。

だから、やっぱりこの「ちょうど良い距離感」で付き合える人間関係を大切にしたいなあと思ったのでした。

 

 

それにしても、この暑さで桃を育てるのもご苦労があっただろうな。

父にも果樹園の方にも感謝。ありがとう。