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雨の日に読みたくなる『日日是好日』

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今日も朝から雨降り

雨の音が優しく響く、こんな朝に読みたくなる本があります。

 

森下典子さんの日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ


 

日日是好日は「にちにちこれこうじつ」と読みます。

日日是好日ーお茶が教えてくれた15のしあわせ

この本は著者の森下典子さんが、25年続けているお茶を通じて学んだ15のことが記されています。

学んだことと言ってもそれは、お茶の作法だとか、歴史のような難しい話ではなくて、人生の道標のようなこと。

 

まえがきの終わりはこう締めくくられています。

生きにくい時代を生きる時、真っ暗闇の中で自信を失った時、お茶は教えてくれる。「長い目で、今を生きろ」と。(P10)

 

この本を読んでいると、心がすーっと穏やかになります。

 

お茶を経験したことは一度もないのに、まるで自分がそこで経験しているかのように錯覚してしまいます。

読んだ後、お茶をやってみたくなる本です。

印象に残ったこと

この本の中で特に印象に残ったのは「第十三章 雨の日は、雨を聞くこと」

だから、雨の日にこの本を読みたくなります。

 

お茶を始めて15年目の、ある雨の日のこと

著者はお稽古中、ただ一心に雨の音を聴いていると、不安や恐怖が消えて「ただ、そこにいる」ということだけで十分だという感覚に至ります。

私たちはいつでも、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。どんなに悩んだところで、所詮、過ぎ去ってしまった日々へ駆け戻ることも、未来に先まわりして準備することも決してできないのに。
過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ……。(P217)

 

 

雨の日は、じーっと雨の音に耳を傾けます。

著者の森下さんのように、ただそこにいるだけで十分なんだという感覚を味わってみたいから。

 

森下さんがお茶を15年続けて至ったその境地に、私がひょいっと到達できるはずもなく……

今という瞬間に没頭するというのはなかなか難しいです。

 

だけど、この本に出会ったことで間違いなく変わった事があります。

一杯のお茶を心を込めて淹れること、季節のお菓子と一緒にお茶を味わいながら、その日、その瞬間を楽しむこと。

 

 

日日是好日とは著者が通う、お茶の先生宅に掲げられた掛け軸の言葉です。

「目を覚ましなさい。人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間はそのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。」(P219)

 

 

私はこの本を職場の昼休みに読んでいました。

毎日毎日、何のためにやっているの分からない仕事に、心が折れそうになっていた頃です。

 

 

人間はどんな日だって楽しむことができる。

毎日が良い日、日日是好日。

 

 

その言葉がどんなに支えになったでしょう。

思わず泣きそうになりながら、今日1日を大切に過ごそうという気持ちになりました。

それが、私が森下典子さんから学んだことです。

 

 

さて、今日1日をどんな風に楽しみますか?

 

本文中の引用は森下典子さん著書「日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」より


 


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